原状回復トラブルの原因とは?ランキングとその解決方法もご紹介

退去時の原状回復トラブルとは、賃貸住宅を退去する際に、大家さんや不動産会社と借主の間で、部屋の傷や汚れに対する費用の負担について揉めることです。このトラブルは、消費者センターにも多くの相談が寄せられており、賃貸住宅のトラブルの中でも最も多いと言われています。そこで今回は、退去時の原状回復トラブルを回避するために知っておきたいポイントをまとめてみました。入居前、入居中、退去時にどんな対策をすればいいのか、そしてよくある原状回復トラブルのランキングとその解決方法についても解説します。

原状回復トラブルの原因と対策

まずは、原状回復トラブルの原因と対策について見ていきましょう。

原状回復トラブルは、大きく分けて以下の3つの段階で起こりやすいです。

  • 入居前
  • 入居中
  • 退去時

それぞれの段階で行うべき対策を具体的に紹介します。

入居前

入居前に行うべき対策は、「入居時点での部屋の状態をしっかり確認する」ことです。

これは、契約書や重要事項説明書に記載されている内容と実際の部屋が一致しているかどうかをチェックすることです。

例えば、以下のような点に注意してください。

  • 部屋に傷や汚れがないか
  • 水道やガス,電気などの設備が正常に動作するか
  • 鍵や窓などの開閉がスムーズにできるか
  • 照明やエアコンなどの備品が付属しているか

もしも入居時点で部屋に傷や汚れがあった場合は、必ず大家さんや不動産会社に報告してください。

そして、その状態を写真や動画で記録しておくことも大切です。

これは、退去時にその傷や汚れが借主の責任ではないことを証明するために必要な証拠となります。

入居中

入居中に行うべき対策は、「部屋を丁寧に使う」ことです。

これは、当たり前のことですが、部屋を傷つけたり汚したりしないように気を付けることです。

例えば、以下のようなことに気を付けてください。

  • 壁に穴を開けたり,画鋲やテープで物を貼ったりしない
  • 床に傷をつけたり,カーペットやマットで汚れを防いだりする
  • 水回りはこまめに掃除したり,水垢やカビを防いだりする
  • 換気扇やエアコンなどの設備は定期的に掃除したり,メンテナンスしたりする

もしも入居中に部屋に傷や汚れがついた場合は、早めに自分で修理したり掃除したりしましょう。

それが難しい場合は、大家さんや不動産会社に相談してみてください。

自分で対処することで、退去時にかかる費用を抑えることができます。

退去時

退去時に行うべき対策は、「部屋の状態を確認する」ことです。

これは、退去前に部屋の清掃を行い、退去後に部屋の立ち会い検査を受けることです。

例えば、以下のようなことに注意してください。

  • 部屋の清掃は念入りに行い,備品や設備も元の位置に戻す
  • 立ち会い検査では,入居時点での状態と比較して,借主の責任でついた傷や汚れがないか確認する
  • 立ち会い検査では,原状回復費用の見積もりや請求書を提示してもらう
  • 立ち会い検査では,写真や動画で部屋の状態を記録しておく

もしも立ち会い検査で原状回復費用の請求があった場合は、その内容に納得できるかどうか確認してください。

もしも納得できない場合は、交渉する権利があります。

その際は、契約書や重要事項説明書、入居時点や退去時点での写真や動画などを証拠として提示しましょう。

原状回復トラブルランキング

次に、よくある原状回復トラブルのランキングとその解決方法について見ていきましょう。

このランキングは、消費者センターに寄せられた相談件数をもとに作成しました。

第5位:カーテンの汚れ

カーテンは、日々の生活で埃やタバコのヤニなどで汚れてしまうものです。

しかし、カーテンは家具や家電と同じく個人の所有物なので、原状回復の対象ではありません。

つまり、カーテンを洗濯したり交換したりするのは自分で行う必要があります。

解決方法:退去前にカーテンを洗濯するか、新しいものに交換するかしてください。

もし、カーテンをそのまま残す場合は、大家さんに了承を得るか、清掃費用を支払うことになるかもしれません。

第4位:壁紙の剥がれや穴

壁紙は、絵や写真を飾ったり、家具や荷物をぶつけたりすると、剥がれたり穴が開いたりすることがあります。

壁紙は物件の一部なので、原状回復の対象です。

しかし、壁紙の劣化は時間経過によるものなので、一定期間以上住んだ場合は大家さんの負担になることもあります。

解決方法:壁紙の状態を入居時と比較してみてください。

もし、明らかに自分のせいで壁紙が傷んだ場合は、修理費用を支払う必要があります。

しかし、壁紙が色あせたりシワになったりしているだけなら、それは劣化とみなされる可能性が高いです。

その場合は、大家さんに交渉してみてください。

第3位:水回りのカビや汚れ

水回りは、キッチンやバスルームなど、水を使う場所です。

水回りは湿気が多くカビや汚れが発生しやすい場所でもあります。

水回りの清掃は入居者の義務ですが、カビや汚れがひどくなると専門業者に依頼しなければならないこともあります。

解決方法:退去前に水回りをしっかり掃除してください。

特にカビや水垢は放置すると取れにくくなるので、定期的に掃除することが大切です。

もし、自分で掃除できないほど汚れている場合は、清掃費用を支払うことになるかもしれません。

第2位:フローリングの傷やへこみ

フローリングは、床材の一種で、木製の板を貼り合わせたものです。

フローリングは、靴やペットの爪、家具や荷物などで傷ついたりへこんだりすることがあります。

フローリングは物件の一部なので、原状回復の対象です。

しかし、フローリングの傷やへこみは使用に伴うものなので、一定期間以上住んだ場合は大家さんの負担になることもあります。

解決方法:フローリングの状態を入居時と比較してみてください。

もし、明らかに自分のせいでフローリングが傷んだ場合は、修理費用を支払う必要があります。

しかし、フローリングが少し傷ついたりへこんだりしているだけなら、それは使用に伴うものとみなされる可能性が高いです。

その場合は、大家さんに交渉してみてください。

第1位:鍵の紛失や破損

鍵は、物件に入るために必要なものです。

鍵は、紛失したり壊れたりすると、物件に入れなくなったり防犯上の問題が生じたりします。

鍵は個人の所有物ではありませんが、紛失や破損は入居者の責任です。

そのため、鍵を紛失したり壊れたりした場合は、新しい鍵を作ったり交換したりする費用を支払う必要があります。

解決方法:退去前に鍵を確認してください。

もし、鍵を紛失したり壊れたりした場合は、すぐに大家さんに連絡してください。

そして、新しい鍵を作ったり交換したりする費用を支払ってください。

鍵の費用は物件や地域によって異なりますが、数千円から数万円程度かかることが多いです。

まとめ

退去時にトラブルを避けるためには、入居時と退去時に物件の状態をチェックすることが大切です。また、契約書や賃貸借規約をよく読んでおくことも重要です。もし、原状回復に関するトラブルが起きた場合は、まずは大家さんと話し合ってみてください。それでも解決しない場合は、消費者センターや弁護士などに相談してみてください。

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